日本最北の離島・礼文島。
海抜0mから高山植物が咲き乱れる「花の浮島」であり、トレッキングの聖地でもある。
礼文島での1泊2日を時系列で紹介していこうと思います。
礼文島へ向かう
礼文島行きのフェリーは、日本最北の街である稚内から出港する。
始発の船に乗りたいため、日の出る時間くらいに稚内フェリーターミナルに到着。
奥に見えているのが今回乗船する「ハートランドフェリー」の船だ。
チケットを購入。
礼文島の香深(かふか)港までは1番安い2等自由席で3000円ちょっとだった。
土曜だけど夏休みが終わったばかりの9月初めだし、そんな乗る人いないだろうな~と思ったがめちゃくちゃ混雑していた。
乗船時刻になり、いざ乗船。
フェリーは本州から北海道に行く長距離フェリーと同じくらい広く、売店などもあった。
2等自由席はこんな感じで、乗船時は人がたくさんいるように思えたが全然快適だった。
礼文島までは2時間ほどと、すぐなので2等自由席で十分。
早朝は薄く雲が広がっていたが、いつの間にか青空になっていた。
軽く眠っていたらいつの間にか目の前に礼文島が見えていた。
ほどなくして香深港フェリーターミナルに到着し、礼文島に初上陸。
歓迎のパネルや顔出しパネルなどがあった。
礼文島でしか見ることのできない植物である「レブンアツモリソウ」がモデルになっている。
マンホールのデザインもレブンアツモリソウだ。
まずはフェリーターミナルの周辺を散策。
離島は歓迎感がとてもあって良い。
フェリーターミナルからすぐの場所には礼文町の香深の中心市街地があった。
おみやげセンターもあった。
せっかくなので礼文島のステッカーを購入してみた。
まず最初のスポット「スコトン岬」に向かうために路線バスに乗車。
乗車し運転手さんから1日乗車券を購入。
ちなみにGoogleマップでは走行経路などは表示されなかったので、利用する時は時刻表をしっかりと確認しよう。
バス自体は普通の路線バスの感じ。
でも車窓からの景色はとても良い。
スコトン岬
1時間ほどでスコトン岬近くのバス停に到着。
そしてここが礼文島の最北端である「スコトン岬」。
展望台もあり、階段を歩いてすぐ行ける。
展望台には碑が立っている。
こういう先端の場所、見つけたら絶対行きたくなってしまう。
景色も抜群だ。
空より深いブルーの海がすごく綺麗。
スコトン岬には「最北限のトイレ」もあった。
先端マニアなのでこれも嬉しい(もちろん利用した)。
こちらの建物は「島の人」というお土産屋さん。
店内にはいろいろなお土産が揃っている。
有名な「利尻昆布」やその加工品。
いくらやホタテ、毛ガニといった北海道の名産品。
「礼文だし」という美味しそうな出汁も販売されていた。
このお店でぜひ食べてほしいのが、こちらの「昆布ソフト」。
ほのかな緑色がとても綺麗。
昆布感もありつつ、とても美味しいミルク味のソフトクリームだった。
礼文島トレッキングを楽しむ
さて、ここからは礼文島トレッキングを楽しんでいこう。
スコトン岬からひたすらに歩いていく。
本当に天気が良くて最高のトレッキング日和だ。
トド島展望台
スコトン岬から歩いて30分ほどで「トド島展望台」に到着。
目の前は一面に海が広がる。
「トド島」とはストコン岬のさらに北にある無人島のことで、この写真の右端に見えている島のことだ。
島のギリギリに貼り付いてるように走っている道路もカッコいい。
礼文島は「花の島」であり、普通は標高2000mを超えるような高山植物もそのへんで見ることができる。
9月なので花の全盛期ではないが、出会えたらいいな。
ひたすら稜線を歩いていく。
人に出会うこともほとんどなく、この景色を独占できるのが本当に最高。
ゴロタ岬
スコトン岬から歩いて1時間ほどで「ゴロタ岬」に到着。
目の前にゴロッとした岩があるからこの名前なのだろうか。
ここからの景色が圧巻で息を呑んだ。
この辺では一番高い場所のようで、礼文島全体を見渡すことができる。
ここからはひたすら下っていく。
海沿いを歩くのもまた景色がいい。
ちょっと休憩。
9月の北海道なのにとても暑かった。
再び歩きはじめる。
途中にあった集落も良い雰囲気だった。
いつのまにか先程までいたゴロタ岬があんなに遠くに見える。
歩きでも結構遠くまで行けるんだなあ。
澄海岬
ゴロタ岬からさらに1時間半ほど歩いて「澄海岬」に到着。
名前がいい。
綺麗に弧を描いた入江がとても美しい。
海の底が透けて見えるほど透明度が高く、「レブンブルー」と呼ばれているらしい。
こちらは逆方向の景色。
いや、本当に色が綺麗すぎる。
昼を過ぎてさすがにお腹が減ってきたので、出発前に買っておいたパンを食べた。
めちゃくちゃ美味い。
さらに歩き続ける。
30分ほど歩いていたらレブンアツモリソウの群生地を発見した。
しかし時期は終わっていて閉まっており残念。
調べてみるとレブンアツモリソウは5月下旬~6月中旬しか見られないらしい。
旬短すぎない?
再び海に出た。
遠くに岩があるな~と思ってズームしてみたら・・・。
なんと、岩ではなくて「アザラシ」が大量に寝転がっていた。
初めて出会う光景だった。
久種湖
最後に来たのは「久種湖」。
澄海岬から歩いて1時間ほど。
湖の周りには遊歩道が整備されており、ぐるっと一周できる。
こちらが久種湖の景色。
日本最北の湖であり、湖の色もすごい綺麗だった。
今日行きたいところは全部回れたので、バス停に向かいバスを待つことに。
バスが来るまで時間があったので近くを散策。
ちょうどスーパーがあった。
喉が渇いていたのでコカ・コーラの北海道デザイン缶とサッポロクラシックを購入。
疲れた身体に染み渡る。
ATMもあったので現金も下ろす事ができて助かった。
歩いているとこんな看板も発見。
なんと礼文町はこの時点で交通事故死が4431日(12年以上)発生していないらしい。
そして後日、無事交通事故死ゼロ目標の4500日を達成したらしい。すごい。
初めて見るタイプだった。(まったく関係ない)
礼文島に宿泊した
無事バスに乗りフェリーターミナルまで帰ってきたので、泊まる宿へ。
そうすると途中で、「学校坂道」というものを発見。
登った先には「礼文小・中学校」があり、通学路になっているらしい。
雨や雪の日でも安心だ。
上まで登りきると、ここからも絶景が見える。
ペンション う~に~
学校坂道を登ってすぐの場所にあるのが、この日宿泊した「ペンション う~に~」さん。
ペンションの名前にもなっているウニのキャラクターが可愛い。
なんとこのキャラクターのグッズが販売されている。
バッグやTシャツも販売されていて、今思うと買っておけば良かったかもと思う。
鍵やタオル、スリッパにもウニのキャラクターがおり、とても徹底されていた。
部屋はこんな感じ。
窓からの眺めもとても良い。
気づけば空がオレンジと紫の綺麗なグラデーションになっていた。
宿から眺める利尻富士も格別だ。
そしてお楽しみの夕食へ。
メニューの解説などがこのように冊子になっているのがとてもありがたい。
ドリンクは礼文こんぶ島焼酎をロックで注文。
ものすごく昆布の風味がしてすごい。
最初に出てきたのは「食前酒」と「海鮮オードブル」。
食前酒はロゼワインで、ジュースのように美味しい。
海鮮オードブルは礼文島近海で獲れる海の幸を使用したもので、各食材に合わせた自家製ソースが使用されている。
特に焼きイカが歯ごたえ抜群で絶品。
続いて「シーフードサラダ」と「ミソスープ」、「ライス」、そして「バフンウニ」。
シーフードサラダは刺身として食べても美味いが、贅沢にサラダとしてドレッシングで食べてみた。
タコ、コリッコリでものすごく美味い。
ミソスープには猿払産のホタテの稚貝がごろごろと入っており、良い出汁が出ている。
そしてこれが礼文産のバフンウニ。
この日が今シーズン最後のバフンウニの提供(以降はキタムラサキウニに変わる)だったようで、とてもラッキー。
そのままでひと粒食べてみると、濃厚な甘みと海の塩味、そして全く臭みがないことに驚く。
そのウニを豪快に北海道産ゆめぴりかのライスの上へ。
いや~たまらん。美味すぎる。
寿司屋などでウニは自分から頼まないのだが、これはウニが大好きになってしまう美味さだ。
これは「マガレイのフライ」。
サクッ、フワッでタルタルソースもぴったりで最高。
「生ハムとぬかホッケのマリネ」。
「ぬかホッケ」とは、生のホッケに塩とぬかをまぶして1ヶ月ほど天日干しにした礼文島の名物。
生ハムとぬかホッケの塩味とマリネの酸味のハーモニーが絶妙すぎて絶品。
そしてこの宿のウニのマスコットをかたどった「オリジナルうーにー」。
北海道のじゃがいもを使用したフライドマッシュポテトで、中にはホワイトソース、上には蒸しウニが乗っていた。
小さなひと粒の料理なのにすごい満足感だった。
最後はデザートとコーヒー。
本当に素晴らしい夕食だった。
また礼文島を訪れる際にはここで宿泊したい。
礼文島温泉 うすゆきの湯
1日の最後は風呂。
ということで食後はフェリーターミナル近くにある「礼文島温泉 うすゆきの湯」に来た。
館内には礼文島の花の写真が展示されている。
もしかしたら今日トレッキング中に見たものもあったかも。
いざ温泉へ。
源泉かけ流しの天然温泉で、あつ湯とぬる湯の浴槽やジャグジーもあり、サウナと水風呂も完備。
日中であれば利尻富士も綺麗に眺められるらしい。
はぁ~とてもいい湯だった。
湯上がりはガラナとセブンティーンアイスで幸せ。
最終的にはこの日1日でなんと27km以上歩いていたらしい。
宿に帰ってすぐにぐっすりと寝た。
以上、礼文島1日目の様子をお伝えしました。
次回は2日目の様子をお伝えします。
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