標高1500mを超える場所にあり、神降地と称されることも。
そんな手つかずの自然が残る上高地を満喫しました。
上高地へ向かう
上高地へと続く道は、国道158号から分岐する長野県道24号のみ。
11月中旬~4月中旬までの約半年間は冬期閉鎖され、解除後もマイカーは通行できない。
そう考えると上高地へのアクセスはなかなか難易度が高いのかもしれない。
ということで上高地のアクセスにはタクシーかバスを使用することになる。
自分は福井県から向かっているので、岐阜県の奥飛騨温泉郷にある「平湯バスターミナル」からバスで行くことにした。
平湯バスターミナルにはお土産屋やレストランなども入っているが、早朝は開いていない。
バスの待合室はこのような感じで、木のぬくもりが感じられる。
外には足湯がある。
平湯温泉の源泉掛け流しらしいので、できれば肩まで浸かりたい。
奥飛騨温泉郷、平湯温泉はとても良い泉質で温泉街も風情があるので、また後日記事を書こうと思う。
平湯温泉から上高地まではバスで約30分、往復2000円ほど。
タクシーよりもバスのほうがお手軽でオススメだ。
それでは上高地へ出発。
大正池コースを巡る
上高地バスターミナルに到着。
散策前にまずは腹ごしらえ。
長野県の郷土料理である「おやき」を買って朝食にした。
肉まんなどより皮は薄いが、固くて噛みごたえがある。
皮が薄い分、中には具材がたっぷりだ。
今回はバスターミナルから南側に歩いていく「大正池コース」を散策してみる。
目的地である「大正池」までは往復4kmほどで、2時間ほどあればバスターミナルに戻ってくることができる。
雨の日や早朝は木が濡れているので、滑らないよう注意。
とはいえ大正池まで行くコースは、綺麗に遊歩道が整備されており、スニーカーでも散策ができるレベルだ。
ウェストン碑
上高地バスターミナルから歩いて20分ほどの場所にあるのが「ウェストン碑」。
レリーフになっているイギリス人の「ウォルター・ウェストン」という人は登山家で、日本各地の名峰を制覇し、上高地にも来てその魅力を著書に書いている。
「楽しみとしての登山」を日本に伝えた功労者として、日本山岳会はその栄誉を称えるとともにここに碑を立てたらしい。
大正池に向かって歩いているだけでも、周りの大自然が綺麗でとても楽しい。
朝早い時間帯なので人も少なくて快適。
朝もやがかかっている景色もとても綺麗。
さらに進んでいくと景色が開けた。
朝もやも取れて青空が広がっている。
水の色もすごく綺麗。
大正池
バスターミナルから歩きだして1時間弱で大正池に到着。
池の下の石まで全部見える水の透明感。
この池は火山によってできた池らしい。
これこれ、こんな景色が見たくて上高地に来たんだよ。
青空の下、中央には焼岳(やけだけ)がそびえ立っており、大正池の水面が鏡のようになっているのもとても美しく、まるでMacの壁紙のようだ。
バスターミナルから大正池までの往復だけなら、午前中だけで平湯まで帰ってこれるのでとてもお手軽だ。
明神池コースを巡る
次に上高地に来たときは、前回とは反対側の北方向へ進む「明神池コース」を散策してみた。
少し進んでいくと目の前に穂高連峰が現れる。
明神池コースも大正池コースのように遊歩道が整備されている場所もあるが、砂利道や登山道のような道が多いので、スニーカーではなくトレッキングシューズが必要。
穂髙神社 奥宮
上高地バスターミナルから歩いて1時間ほどで「穂髙神社 奥宮」に到着。
木で作られた立派な鳥居が目印。
穂髙神社の本宮は日本アルプス麓の安曇野市にあり、「日本アルプス総鎮守」と呼ばれているので機会を見つけて行ってみたい。
明神池コースの目的地である「明神池」は、奥宮の中にある。
明神池
拝観料500円を払い、明神池を拝観。
目の前に現れるのは「明神一之池」。
桟橋の先端には賽銭箱、奥には池が広がっており、さらに奥には明神岳と前穂高岳が見える。
大正池の絶景とはまた違った感じの雰囲気で、木々の色が水面に溶け込んでとても幻想的な雰囲気となっている。
明神一之池の奥には「明神二之池」がある。
一之池と違うところといえば、二之池は岩石や木々が池に多いことだろうか。
徳沢コースを巡る
今回は一日上高地でゆっくりしようと思っていたので、さらに奥へと進んでいく。
いきなり猿を発見した。
明神橋を渡ろうとしたら、ここでも猿が見張っている。
等間隔に配置されており、まるで警備をしているかのようだ。
橋を渡っていくと威嚇されてちょっと怖かった。
さらに歩いていると、とても大きなカエルを発見した。
動かないし、色もこんな感じだし最初は置物かと思ったが、生きているカエルだった。
みちくさ食堂
明神池から歩いて1時間ほどで、目的地である徳沢エリアに到着。
キャンプ場やロッジ、食堂があり、山の中のオアシスみたいな感じだ。
この「みちくさ食堂」で遅めの朝ごはん。
店内はこんな感じで、山奥とは思えない雰囲気だ。
お菓子やアルコール類、ちょっとした登山道具も販売している。
早速フードを注文。
チーズとはちみつの手作りの窯焼きピザは、すごくシンプルな見た目なのに塩とチーズと蜂蜜がいい塩梅でとても美味しかった。
この手作りプリンも大好きな固めのプリンでとても美味しかった。
ご飯を食べてゆっくり休憩もできたので、歩いて上高地バスターミナルに戻っていく。
前回は7月中旬で今回は5月の中旬に来たのだが、この時期は北アルプスの山に残雪が残っていて、その景色も素晴らしかった。
河童橋
昼過ぎに上高地バスターミナルまで戻ってきた。
バスターミナルまであと5分ほどという場所にあるのが「河童橋」。
朝にも通っているのだが、昼のほうが天気が良かったので帰りに撮影した。
河童橋は上高地のライブカメラでも映っている橋で、上高地のシンボル的な橋だ。
アルプスと川に架かる河童橋が全て収まるこの辺がとても良い撮影スポット。
橋の上にはウェディングドレスで結婚写真を撮っている人も居た。
五千尺キッチン
最後は上高地バスターミナル内にある「五千尺キッチン」で昼食。
松本や塩尻のグルメである山賊焼き定食を注文した。
席からは河童橋が見えるのが良い。
皮がパリパリで中のお肉はジューシー。
席に塩や醤油が置いてなくて不安だったが、シンプルな見た目なのにしっかりとした味がしてとても美味しかった。
以上、今回は神が降りる地・上高地の記事でした。
一度訪れるとその魅力に取り憑かれて、何度でも行きたくなる場所。
混雑はしてそうだが紅葉の季節にも行ってみたい。
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