ゆずた散歩

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【石巻】石巻郊外と東日本大震災の爪痕を巡る【宮城県】

 

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この記事の続きになります。

 

今回は石巻郊外を紹介。

石巻港では市場の食堂のグルメを満喫。

沿岸地域では東日本大震災の爪痕を見せつけられました。

石巻港で市場グルメを楽しむ

石巻魚市場

まずは石巻中心部から車で10分ほどの場所にある石巻港周辺を紹介。

こちらは「石巻魚市場」。

2011年に起きた「東日本大震災」で完全に崩壊してしまった市場を建て直したもので、全長876mという巨大さが特徴。

2階からはその様子を見学できる。

石巻といえば「金華さば」が有名で、ポスターも貼られていた。

金華さばだけでなく「金華かつお」や「金華ぎん」というものもあるのを初めて知った。

味楽

ここからは市場周辺で食べられるグルメを紹介。

まずはこちらの「味楽」さん。

プレハブだが店内はとてもしっかりしており、店内も市場関係者で賑わっていた。

注文したのはサバ焼き定食。

これぞ日本の朝食!という見た目。

金華さばとは書いてなかったが、焼きサバが絶品。

皿が脂でビシャビシャになるほど脂が乗っており、ジューシーでとても美味しかった。

斎太郎食堂

もう一つも魚市場からすぐの場所にある「斎太郎食堂」さん。

これは「銀カマ塩焼き定食」だったかな?見た目からとても美味しそうで、もちろん見た目に負けない美味しさだった。

小鉢も充実しており、ネギトロもあってごはんを朝からいっぱい食べることができた。

東日本大震災の爪痕を巡る

ここからは石巻郊外の沿岸地域、特に東日本大震災の影響を受けた地域を巡ってみた。

門脇小学校

まず向かったのは、石巻中心部から車で約10分の「門脇小学校」。

東日本大震災の「震災遺構」としてそのまま残っている小学校だ。

まずは小学校の横にあるこちらから入場する。

入場すると最初は体育館へ。

大きなパネルには東日本大震災での石巻の被害状況などを知れた。

一番被害が大きかった場所なんだな。

パネルを見た後は校舎のほうへ。

津波が来た高さの表示もされていた。

校舎はこのように外から補強されて歩道が作られている。

窓枠には網格子が取り付けられており、ここから直接被災した室内の様子を見ることができる。

こちらは「校長室」。

真ん中に転がっているのは金庫で、1週間後に控えた卒業式の卒業証書が保管されていた。

金庫内部への浸水は奇跡的に免れたため、ちゃんと4月に卒業証書を渡せたらしい。

こちらは教室。

机の天板が全て無くなり、天井も落ちてきている。

こちらは震災前の風景の写真。

この写真と同じような位置を見渡せるようになっているが、本当に全部なくなっている。

こちらは特別教室棟で、門脇小学校の歴史などが展示されていた。

門脇小学校の野球ユニフォーム。

音楽室の室名板。

門脇小学校の校歌なども展示されていた。

再びパネル展示のエリアへ。

当時の状況が細かく記載されている。

ここは校舎の裏口で、地震が起きた後教壇を橋にして右側に見える日和山のほうへ脱出したらしい。

再び体育館へと戻って来る。

中央には体育館いっぱいに広がる「がんばろう!石巻」の看板が。

地元の有志により書かれた看板で、現在は5年おきに地元の中学生と作り替えているらしい。

仮設住宅を再現しているコーナーもあった。

こうやって見ると、自分が思っていた以上にちゃんと住めそうな気がする。

もしかしたら自分のアパートより快適な暮らしができるかも?

津波などで押しつぶされた車両の展示もあった。

本当に自然の力は恐ろしいと思った。

みやぎ東日本大震災津波伝承館

門脇小学校からすぐの場所にあるのが「みやぎ東日本大震災津波伝承館」。

円盤状の特徴的な建物だ。

無料で入場でき、中はパネル展示がメインとなっている。

ボランティアの方々が当時の状況などを説明してくれるのでとてもわかり易かった。

こちらは震災前の石巻沿岸地域の航空写真。

震災後の航空写真。

津波で真ん中より下が更地になっているのがわかる。

この施設がある場所も当時は何も無くなったらしい。

津波の被害を食い止めたのが先程門脇小学校でも避難していた「日和山」。

本当にこの山を境にして被害が食い止められているのがよく分かる。

この施設の周りは公園となっている。

小高いところに登ってみると、本当に周りにまだ何もないのがわかった。

日和山公園

みやぎ東日本大震災津波伝承館から車で5分ほどにあるのが「日和山(ひよりやま)公園」。

門脇小学校の生徒や教員たちが避難した場所で、「石巻城跡」でもある。

沿道にはちょっとしたお店もあった。

公園内には「鹿島御児神社」があり、入口にはとても立派な鳥居が建っている。

この鳥居は震災後の2022年に再建されており、石巻復興のシンボルとなっている。

逆方向から見ると石巻の海を一面に見渡せた。

沿岸地域も一望できる。

こちらが神社の本殿。

公園内からは石巻中心部の方向も見渡せた。

特徴的な外観の石ノ森萬画館もしっかりと見える。

ちなみに日和山公園へ登る道は、「ここを車で登るの?」と思うほど急だった。

だから津波の被害を食い止めることができたのか。

日和山公園は桜の名所でもあるみたいなので、また桜の時期にも訪れてみたい。

大川小学校

次に紹介するのは、日和山公園などから車で約30分の場所にある「大川小学校」。

門脇小学校と同じく震災遺構として残されている小学校だ。

こちらは展示パネル等はなく、本当にそのままの状態で残っている。

通路も完全に崩壊。

この大川小学校では東日本大震災で児童108名中の74名・教員10名が死亡・行方不明となった。

大川小学校はいざという時の避難所とされていたが、その想定以上の大津波が襲ったのだ。

この悲劇からハザードマップやいざという時の対応について全国的に見直された。

ご冥福をお祈りします。

釣石神社

最後に紹介するスポットは、大川小学校から車で5分ほどの場所にある「釣石神社」。

大きな石に絵馬がぶら下がっているなかなか見ないスタイル。

本殿へ登る石段の前には、立派な輪っか状のしめ縄があった。

石段は結構急。

途中には東日本大震災津波で浸水した位置に表示がされていた。

こんなところにまで津波が来たのか。

横を向いてみると目に入るのがこちらの巨石。

「落ちそうで落ちない石」として有名な御神体であり、受験の神様として評判。

東日本大震災にも耐えたのがすごい。

石段を登った先の本殿は意外にシンプルだった。

こっこ屋

釣石神社の隣にはからあげ屋さんがある。

それがこちらの「こっこ屋」さん。

釣石神社の巨石をモチーフにした「落ちないから揚げ」が評判だ。

確か600円ほどでこのボリューム。

カップから溢れ出しているからあげは串に刺さっており、落ちそうで落ちない。

ボリュームだけじゃなく味も抜群で、注文後に揚げてくれるので熱々の状態で食べられる。

衣はザクザク、中はジューシーでにんにくが効いておりスパイシーでとても美味しい。

受験生にも食べてもらいたい一品だ。

石巻に泊まろう

旅館いしのまき

最後は石巻で宿泊したお宿を紹介。

石巻駅からすぐの場所にある「いしのまき旅館」さん。

外観も黄色かったが中のドアなども黄色かった。

部屋は一人では十分なほど広い。

24時間風呂も2個あった。

しかも駐車場が無料で素泊まり1泊3300円ほど。

また石巻に来たときは是非泊まりたい宿だ。

 

以上、今回は石巻郊外のスポットを中心に紹介しました。

東日本大震災の悲劇を忘れないよう、自分もいざという時の準備はしておこうと思った。

 

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