この記事の続きになります。
1か月間続いたヴェネツィアの記事も今回で最後。
最後はヴェネツィア本島から船で行ける島を紹介します。
ヴェネツィアでの3日間、本当に楽しかった。
サン・ミケーレ島へ
この日はヴェネツィア本島からヴァポレットで行ける、周りの島に行ってみることにした。
ヴァポレット乗り場に向かって歩いていると、路上に海鮮市場を発見。
覗いてみると、日本では見かけない魚介類もいろいろあった。
サーモンはやはりどこの国でも美味そうだ。
タコとかも美味しそうだな~と思ったが、日本以外ではあんまり魚介類は生で食べないのか。
絶対刺身で食べたら美味しいのにな~。
ヴァポレット乗り場に到着。
まずはここから「サン・ミケーレ島」に向かう。
ヴァポレットがやってきたので乗船。
この日も素晴らしい天気だ。
基本的に外で景色を見ていたいので船内で座ることはあまりなかったが、船内はこのようになっている。
ホテルの最寄りの乗り場から乗って20分ほどだろうか、サン・ミケーレ島が見えてきた。
到着前からなんだか独特の雰囲気を放っている。
サン・ミケーレ島はARIAでも登場しており、灯里が夜に人を乗せてゴンドラで行っていた。
サン・ミケーレ島に到着。
この島は「ヴェネツィアの墓地」の島であり、島全体が墓地になっている。
さすがに墓地なのであまりパシャパシャ写真を撮ることはできないが、日本の墓地とは全く違って死後の楽園のような雰囲気で驚いた。
ARIAでのシーンはこちら。
夜の怖い話のイメージだったが、実際訪れてみたら自分もここに埋葬してほしいと思えるくらい良い雰囲気の場所だった。
サン・ミケーレ・イニーゾラ教会
こちらはサン・ミケーレ島のヴァポレット乗り場のすぐの場所にある「サン・ミケーレ・イニーゾラ教会」。
レンガ色でとても美しい外観。
ちなみにヴァポレットに乗って島の外側からこの教会を見てみるとこのような見た目に見える。
中はこんな感じ。
有名な教会のような豪華さはないが、誰もいなくて静かで良かった。
中庭もある。
この通路もとても趣があって良かった。
St. Christopher Church
もう一つ教会を発見したのでこちらにも入ってみることに。
それにしても見た目が素晴らしい。
中はこんな感じで結構狭いが、他の教会とは違った独特な感じがあってとてもいい。
なんだか教会というよりモスクみたいな感じの雰囲気だった。
ムラーノ島へ
次はサン・ミケーレ島からヴァポレットですぐの「ムラーノ島」に来てみた。
ヴァポレット乗り場のそばには、白くてシュッとしたいい感じの灯台があるが、中には入れないようだった。
街の中心部には大きな運河が流れている。
というか端から端まで伸びていて島が半分に分断されており、向こう側に行くには3つある橋のどれかを渡るしかない。
ARIAでは灯里が初めての指名での仕事でムラーノ島に来ている。
偶然同じような場所で写真を撮っていてあとからビックリした。
これはおそらくムラーノ島で一番大きく、見栄えがいい橋。
Google Mapを見てみたら、島の北側に渡ることができる唯一の橋のようだ。
橋の上からの景色がこちら。
う~んいい景色だ。
街の中を少し散策。
ヴェネツィア本島より道が広く、街路樹も植えられている。
路地に入るとこんな感じ。
レンガの壁が多く、雰囲気が良い。
ムラーノ島にある商店のショーウィンドウにはこんなふうにグラスやガラス細工が展示されていることが多い。
飾られているガラスはムラーノ島特産の「ヴェネツィアングラス」の工芸品であり、色や形がとても美しい。
ARIAで灯里が頼まれたのは、この(ネオ・)ヴェネツィアングラスを運ぶという仕事。
記事後半では、このヴェネツィアングラスについても紹介していく。
灯里たちもショーウィンドウのヴェネツィアングラスを眺めていた。
サン・ピエトロ・マルティーレ教会
街を歩いているとレンガ造りの教会を発見。
ヨーロッパを散歩していると、見かけた教会についつい入ってしまう。
中はこんな感じで、壁や柱は白いが天井は茶色い。
真ん中には大きな十字架が立っていた。
奥にある祭壇のほうへ行ってみる。
床がチェス盤のようになっており、壁には絵画がびっしり。
そしてヴェネツィアングラスでできたシャンデリアも素敵だった。
ムラーノ・ガラス美術館
お次はムラーノ島で一番行きたかった「ムラーノ・ガラス美術館」へ。
ヴェネツィアングラスの製造工程をビデオで見た後、展示室へ。
ビデオでは本当にこんなふうにヴェネツィアングラスを作っていた。
展示室は何個もあり、年代別などに分けられておりとても見ごたえがある。
天井の絵もすごかった。
ヴェネツィアングラスの特徴は、鉛を含まないソーダ石灰を使用する事が特徴で、様々な色合いを表現することが出来るとARIAでも紹介されていた。
こちらはマーブル模様が美しいヴェネツィアングラスの壺など。
アクセサリーになっているのは「ヴェネツィアンビーズ」。
鉛筆のような細さで、金太郎飴のようなものもあった。
このニワトリもヴェネツィアングラスで出来ている。
とても繊細ですごくカッコいい。
色合いと模様がなんだか宇宙のよう。
本当に色々な模様や色、形があって見ているのがとても楽しい。
シンプルだが黒とオレンジのツートンカラーのこちらもとても良かった。
石と木とヴェネツィアングラスのコラボレーション。
色んな角度から見てみると、光の加減で深い青や紫色になってとても綺麗だった。
こちらは動物などの形をしたヴェネツィアングラス。
このタコの脚の質感がとても良かった。
植物シリーズ。
すごくきれいな赤色。
ナスやピーマンもすごく繊細で綺麗だった。
鳥もいた。
クチバシとか羽の質感がすごい。
この楽器もヴェネツィアングラスだ。
このマフラーのようなものもすごい。
ガラスなのにすごいしなやかさを感じる。
一つ一つがベッコウ飴のようにキラキラしていて本当に綺麗だった。
イソギンチャクと熱帯魚。
クラゲは妖しくライトアップされており、エイリアンのようでカッコよかった。
ヴェネツィアの名所、リアルト橋が描かれたものもあった。
奥行きがあるように見えてとても立体的ですごかった。
部屋に飾りたい。
一通り回った後は、ちょうど特別展もやっていたのでこちらも見てみた。
ガラスを何重にも重ねた立方体。
これだけでもなんだか美しい。
これはその立方体に鉄球でもブチ当てたのだろうか。
細かい亀裂やガラスの破片が美しい。
亀裂だけでドクロを描いているのもあった。
すご~い。
これはいくつもの立方体に亀裂が入ったもの。
正面以外からだと何なのか分からないが、正面から見てみるとライオンの顔が浮き出てきた。
これもすごい。
とても素晴らしい美術館だったので、ヴェネツィアを訪れる際にはぜひ行ってほしい。
La Perla Ai Bisatei
お腹も空いてきたのでお昼ごはんにすることに。
入ったお店はこちらの「La Perla Ai Bisatei」。
店内はほとんど満席の大盛況。
観光客というよりは地元の方たちで賑わっている様子だった。
ドリンクは白ワインを注文。
イタリアではワインが水と同じような値段で飲めるのが嬉しい。
スパゲッティを注文。
貝がたっぷりでトマトソースもとても美味しかった。
後々メニューをよく見てみたらヴェネツィア名物のイカスミパスタもあったようなのでそちらも食べてみたかった。
まあ、次来たときの楽しみにしておこう。
二品目は生ハムメロンを注文。
のはずだったのだが、メロンがないのでモッツアレラチーズでも大丈夫ですか?と言われて生ハムモッツアレラチーズを注文した。
モッツアレラチーズを初めてかたまりで食べてみたが、こんなにボールのようにプニプニなのか~と思った。
そして本場の生ハムと一緒にいただく。
こんなにビックリするほど旨い。
オリーブオイルを垂らして粗挽き胡椒をかけるともうたまらない。
昼のヴァポレット
サン・ミケーレ島、ムラーノ島を満喫してヴェネツィア本島へと戻っていく。
せっかくなので昼間のヴァポレットの様子をお届け。
本当にヴェネツィアはどこを見ても素晴らしい景色が広がっていて感覚が狂う。
サンマルコ広場近くのヴァポレット乗り場に近づくと姫屋(ホテル・ダニエリ)が見えてきた。
写真を見返すと、本当にこの時ネオ・ヴェネツィアにいたんだなあとしみじみ思う。
マルコ・ポーロ空港へ
3日間のヴェネツィア滞在もついに終了。
行きはミラノから電車でヴェネツィア入りしたが、帰りはヴェネツィアの国際空港である「マルコ・ポーロ空港(ヴェネツィア・テッセラ空港)」でヴェネツィアを離れる。
なぜヴァポレット乗り場に来ているのかというと、実は空港へは水上バスでアクセスできるからである。
空港行きの水上バスはヴァポレットとは違い、外に居ることはできない。
船内はこんな感じでソファーがありちょっと豪華。
最高に楽しかったネオ・ヴェネツィア、絶対また来ます。
30分ほどでマルコ・ポーロ空港に到着。
ちょうど夕日がきれいな時間帯だった。
マルコ・ポーロ空港はイタリアでは4番目に忙しい空港らしいが、あまり大きくなく客もそんな居ないように思えた。
出国手続きを済ませ、出国エリアへ。
ショッピングエリアも大きな空港ほどではないがそこそこ充実していた。
テラス席からはヴェネツィア本島がまだ見えており、だんだん暗くなっていく空とその景色を見ながらハンバーガーを食べてヴェネツィア最後の時間を過ごした。
以上、水の都・ヴェネツィアとARIAの聖地を巡る4をお届けしました。
これでヴェネツィア編は完結となります。
死ぬまでに1度は行きたいと思っていたヴェネツィア。
本当に最高の場所でした。
前回までの記事はこちら。
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