スイスとイタリア間を結ぶ鉄道・ベルニナ急行。
その世界遺産に認定された絶景を楽しみながら移動しました。
ベルニナ急行のスタート地点・クールを巡る
まずはスイスの東部にある「クール」という都市へ。
今回乗ってみたい「ベルニナ急行」が発車する始発駅がクール駅でもあり、この辺のエリアで一番栄えているようだったのでここに前泊することにした。
クールは5000年の歴史を持つ「スイス最古の都市」らしい。
でも駅前はちょっと都会感があり、そのような歴史感はなかった。
スイスでは「coop」というスーパーをよく見るのだが、クールには日本のイオンショッピングセンターくらい大きなcoopがあった。
ちなみに日本にあるcoopとは全く関係がないらしい。
中心エリアから少し外れると景観が全く違い、この景色もなかなか良い。
これがクールの歴史ある風景なのかな?
ホテル ドライ ケーニゲ
クールで宿泊したのはこちらの「ホテル ドライ ケーニゲ」。
外観がとても良い感じ。
部屋も広くて綺麗だが、部屋の中に直で便座があるのがビックリした。
でも駅から徒歩10分以下、朝食付きで1泊80CHF弱(当時11000円ほど)だったので、スイスにしてはなかなかリーズナブルな部類ではないかと思う。
朝食会場はこちら。
営業開始すぐに行ってみたが誰もいなかった。
ビジホの朝食に開始前から並ぶのは日本人だけなのだろうか。
正直そんな朝食ビュッフェには期待していなかったのだが、意外と品揃えが良い。
ハムやチーズもいろいろな種類がある。
結果このような素晴らしいモーニングとなった。
スイスのような物価の高い国で、こんな素晴らしい朝食ビュッフェがいただけるとは思わなかった。
RESTAURANT CALANDA
クールで夕食に利用したのはこちらの「RESTAURANT CALANDA」。
ホテルからすぐの場所にあった。
店内はこんな感じでとてもオシャレで、地元の人がワイワイ飲んでいるような感じだった。
とりあえずビール。
注文した料理はスイス料理の「コルドン・ブルー」。
肉を薄く叩いたカツで、福井のソースカツと見た目が似ていて親近感が湧く。
ナイフで切ると肉の間に挟まれたチーズがトロ~リと流れ出す。
衣はサクサクでスパイシー、付け合わせのポテトもとても美味しかった。
ベルニナ急行の世界遺産ルートを楽しむ
そして翌朝、いよいよベルニナ急行に乗る。
昨日は着いたのが夕方だったので気づかなかったが、既にこの場所でもめちゃくちゃいい景色だった。
クール駅のホームにはなぜか日本語で「クール」と書かれた駅名表示板があった。
日本の「箱根登山鉄道」と姉妹鉄道になっているらしい。
まずは「サン・モリッツ」行きの列車に乗車。
人はそこそこいたが、席には全然座れるレベル。
出発して市街地を抜ければすぐに窓の外には絶景が広がっている。
この時点ですごく満足。
2時間弱でSamedan駅に到着。
この時点で標高600m弱のクールから標高が1000mほど上がっており、建物の屋根には雪が積もっていた。
列車を乗り換える。
もうお気づきかと思うが、実は自分が乗っているのは「ベルニナ急行」ではなく、「ベルニナ急行と同じルートを走る普通列車」で移動している。
その理由は、ベルニナ急行は「料金が高い」のと「混んでいる」、「見える景色は普通列車も同じ」だからだ。
15分ほどだけ乗ってまた列車を乗り換える。
列車の顔面はこんな感じ。
すごくカッコいい。
本当に車窓からの景色が素晴らしすぎる。
こちらは途中で停車したBernina Diavolezza駅。
駅には日本語で「世界遺産」と書かれたプレートが設置されていた。
列車はさらに標高を上げて走っていく。
車窓からの景色は一面の銀世界に。
Ospizio Bernina
クールを出発してから約3時間半で「Ospizio Bernina駅」に到着。
ここはベルニナ急行最高所の駅で、標高は2253m。
駅舎は山にあるロッジのようなオシャレな見た目をしている。
駅の中は何があるのかな~と思ったが、待合室とトイレしかなかった。
駅を離れて周辺散策に出発。
少し歩いただけでこの景色。
近くにはちゃんとした道路も通っており、車もたまに通っていた。
この景色の中をドライブするのもすごく気持ちがいいんだろうな~。
展望台もあったのでこちらからの景色も。
ぐるっとどこを見回してもアルプスの山々が広がっている。
青空と雪のコントラストが綺麗で、本当に晴れて良かった。
新緑の時期とかにも来てみたい。
Restaurant2309
お腹が空いたので道路沿いにあったレストランへ。
外観も良かったが店内も良い感じ。
結構広かったけど店内にはお客さんがいなかった。
席からの景色も素晴らしい。
ハイネケンがあったので注文してみたが、まさかのノンアルだった。
全然気が付かなかった・・・。
アラビアータはボリュームたっぷり。
ハーフサイズでもよかったくらいだ。
結構辛かったので粉チーズをかけて頂いた。
バゲットにソースを付けても美味しかった。
列車の時間になったので駅へと戻る。
自分以外誰もいなかったので、列車がちゃんと来てくれるか不安だったが大丈夫だった。
ここからは途中下車せずスイスを抜けてイタリアまでいく。
本当に何度見ても飽きない素晴らしい景色だ。
列車はほとんど貸切状態で進んでいく。
立派なつららができているところもあった。
その後もどんどん標高を下げて走っていく。
いつの間にか空には雲が広がっていたが、これはこれでなかなかいい景色だった。
Ospizio Bernina駅を出発してから2時間ほどで、終点であるイタリアのティラノに到着!
クールから合わせると列車で移動した時間は5時間半ほど。
こちらも駅舎には日本語の看板があった。
とりあえずティラノの市街地を散策。
ちょっとぶらぶらしてみたが、特にやりたいこともなかったので次の目的地へ向かうことに。
もっと遅い時間のチケットを取っていたのだが、12€ほどで新しいチケットを購入した。
タイムイズマネーである。
以上、ベルニナ急行の世界遺産ルートを列車で走ってみました。
今回のルートについては調べてもあまりよく分からなかったので、スケジュール通りいくか不安だったが、何事もなく満喫できて良かった。
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