本宮には全熊野神社の総本山があり、新宮には熊野三山の一つである熊野速玉大社がある。
熊野古道にも少し行ってみました。
熊野古道の起点へ向かう
ヤッホーポイント
和歌山市から海沿いではなく、山の中の国道424号を走っていたら「ヤッホーポイント」というものを発見した。
車を停め、日高川の上に架かっている立派な吊り橋を渡ってみる。
かなりしっかりとした造りの吊り橋なので、怖さはあまり感じない。
吊り橋の真ん中ほどまで歩いていき、横を向いてみれば素晴らしい絶景が。
青空とエメラルドグリーン色の日高川がとても美しい。
ここで「ヤッホー」と叫ぶとやまびこで「ヤッホー」と返ってくる、とてもいいポイントだ。
熊野古道館
ヤッホーポイントから車で南に40分ほど走るとあるのが「熊野古道館」。
無料で見学できる。
館内は熊野古道のことがわかる展示がある。
展示量は少ないが、建物がとてもいい感じで休憩できるスペースもある。
熊野古道をこれから歩く人や、歩いてきた人向けの施設のようだった。
滝尻王子
熊野古道館のすぐ近くには「滝尻王子」がある。
ここは熊野古道の参道の一つ、「中辺路(なかへち)」の起点となっている場所で、熊野古道の標示がある。
世界遺産の碑も建っていた。
神社の中へと入ってみると、一気に神聖な感じの雰囲気になった。
なんて言えば良いのか分からないが、他の神社とは一味違った感じ。
神社内を見て回っていると、「皇太子殿下行啓の地」という碑があった。
皇太子殿下(今の天皇陛下)も訪れていた場所らしい。
いつかはちゃんと熊野古道を歩いてみたいと思った。
本宮エリアを巡る
熊野本宮大社
滝尻王子から東へ車で約40分の場所にある本宮エリアへ。
このエリアでまず行きたいのが、この「熊野本宮大社」。
熊野本宮大社は「熊野三山」と呼ばれる3つの熊野大社のうちの一つであり、その中でも全国にある熊野神社の総本山である。
入り口には立派な木の鳥居が立っている。
参道もとてもいい感じだ。
有名観光スポットなので結構人がいるのかな~と思ったが、とても静かで良かった。
参道を抜けると拝殿が現れる。
熊野本宮大社には八咫烏(やたがらす)がモチーフになっている物が多い。
この石碑も八咫烏だ。
八咫烏は足が3本あり、それぞれ「天・地・人」を表しているらしい。
日本サッカー協会のマークも八咫烏であり、今もJFAの方や日本代表のサッカー選手たちが必勝祈願で参拝している。
そして本殿へ。
これは本殿の入口にある「神門」。
これより先は「神域」となり撮影禁止なので、本殿は実際に訪れて確かめてほしい。
熊野本宮大社から国道を挟んで歩いて10分ほどの場所にあるのが「大斎原(おおゆのはら)大鳥居」。
田んぼの中に大きな鳥居がドンと立っているので、遠くからでもすぐに分かる。
近づくと改めてその大きさに驚く。
高さは33.9mあり、「日本一の大鳥居」となっている。
元々はこの地に本宮もあったのだが、大洪水で社殿が流出してしまい今の本宮の場所に移ったらしい。
なので大鳥居があるこちらには社殿はない。
辺りを散策していると石の鳥居もあった。
世界遺産 熊野本宮館
本宮と大鳥居を散策した後は、駐車場がある国道沿いの場所の「熊野本宮館」へ。
この場所では熊野三山や熊野古道のことを無料で学ぶことができる。
世界遺産認定書も展示されていた。
館内は綺麗で展示の仕方もとても良かったので、熊野本宮大社に来た時はぜひ寄ってみてほしい。
わたらせ温泉
熊野本宮大社を満喫した後は、車で10分ほどの場所にある「わたらせ温泉」へ。
建物自体に「大露天風呂」と書かれており、入る前からワクワクする。
自慢の大露天風呂がこちら。
これは外に出てすぐの場所にある一番大きな露天風呂で、この他にも合計で9つの露天風呂がある。
それぞれで温度が違うので、自分の好きな温度のところが必ずあるはず。
景色も抜群で、このロケーションでかけ流しの天然温泉を楽しめるのが最高だ。
夜には満天の星空も見られるらしい。
新宮エリアを巡る
ここからは本宮町から車で45分ほどの、三重県との県境に位置する新宮エリアを紹介していく。
新宮駅から歩いて10分ほどの場所には中心商店街がある。
昔ながらの雰囲気がとても良いアーケード街。
しかし平日だったため、お店のシャッターがほとんど閉まっており寂しく感じた。
熊野速玉大社
新宮駅から歩いて15分ほどの場所には熊野三山の一つ、「熊野速玉大社」がある。
本宮大社のように大きな鳥居ではないが、この鳥居も立派だ。
生憎の悪天候だが、逆にこれがいい雰囲気を醸し出しているかもしれない。
神門をくぐって本殿へ向かう。
出雲大社のようなしめ縄が立派だ。
熊野速玉大社は、本宮大社に比べてカラフルで朱色が綺麗だな~と思った。
本殿はこちら。
特にお~とはならなかったが、こちらもしめ縄が立派だった。
本殿よりも周りにあったもののほうが気になった。
これは石の屏風。
世界遺産と彫られているすごい立派な石もある。
こちらは境内にある熊野速玉大社の御神木「梛(なぎ)」。
樹齢は千年を超えるらしく、とてもパワーが感じられた。
熊野牛らーめん 楽
熊野速玉大社を散策した後、ランチに向かったのが「熊野牛らーめん 楽」さん。
熊野速玉大社からは車で5分ほど。
この店オススメの熊野牛ラーメンと丼のセットを注文。
チャーシューが熊野牛でとても美味しい。
スープもまろやかで黒マー油が良いアクセントになっていてとても美味しかった。
セットメニューの丼はラーメン+450円で、なんと中トロ丼。
那智勝浦から毎朝直送されているらしい、トロトロでめちゃくちゃ美味しかった。
他にも刺盛りやチキン南蛮などサイドメニューが豊富だったので、夜に居酒屋感覚で来店するのも良さそう。
神倉神社
昼食後はすぐ近くにあった「神倉神社」へ。
駐車場に車を停め向かってみたが、写真を見ればわかるようにずっと石段が続いており、食後にはかなりハードな運動となる。
後から調べてみたら、石段は500段以上あるらしい。
直角に近い角度の石段を登りきり、なんとか神倉神社に到着。
神社のそばにある、クジラのような巨大な石が御神体らしい。
登りきった達成感と、もう一つ獲得できるのが素晴らしい景色。
顔を横に向けると新宮市街が一望できる。
気づいたら天気も回復してきていた。
市街地の奥には太平洋が広がっており、登ったかいがあるいい景色だな~と思った。
新宮城跡
最後は「新宮城跡」へ。
丹鶴山に築かれていることから、「丹鶴城跡」とも呼ばれている。
お城自体は残っていないが、石垣がとても立派で見ごたえがある。
小高い場所にあるため、上に登ると新宮市街や熊野川、熊野大橋もよく見える良いスポットだった。
また、桜の名所でもあるみたいなのでその時期にも行ってみたい。
以上、今回は熊野古道と熊野三山の地、本宮町と新宮市を紹介しました。
今思うと、今回紹介した観光スポットは全て無料でした。
次回は熊野三山最後の一つである那智大社と那智勝浦を紹介します。
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