世界遺産の石見銀山をはじめ、温泉津温泉などのとても良いスポットが揃っている。
前編では大田・波根エリアと石見銀山を中心に紹介。
大田・波根エリアを巡る
まずは大田(おおだ)市の東部にある大田・波根(はね)エリアを紹介。
石見銀山をイメージしているのか、茶色が取り入れられたレトロな感じになっている。
駅の構内はこんな感じ。
銀山みやげのコーナーがあった。
頭は「大社造」、首には「しめ縄」という出雲大社をイメージしたキャラクターとなっている。
ゆるキャラグランプリで7位にもなったことがある人気キャラクターだ。
こちらは大田市のマスコットキャラクターである「らとちゃん」。
頭にサザエの貝殻を被っているのかな?と思っていたがその通りらしく、かつて石見銀山の坑道でサザエの殻に油を入れて火を灯す「螺灯(らとう)」がモチーフとなっている。
外には石像もあった。
物部神社
大田市駅から車で10分ほどの場所にあるのが「物部(もののべ)神社」。
正面には大きな木製の鳥居があり、この鳥居は島根県内の木造鳥居で最大の大きさらしい。
こちらが本殿。
石見国一宮の神社に位置づけられており、島根県内では出雲大社に次ぐ大きさ。
春日造りの神社としては日本一の規模で、とても立派な建物だった。
これは御神馬の像。
モデルは「パーソロン」という馬であり、日本中央競馬で活躍した七冠馬「シンボリルドルフ」の父馬。
そのことから競馬ファンもこの神社によく参拝に来ているらしい。
クチーナ カンターレ
大田エリアでランチするなら是非こちらの「クチーナ カンターレ」さんへ。
大田市駅から車で5分ほどの場所にある。
イタリアンのお店であり、店前の黒板の本日のメニューが既にめちゃくちゃ美味しそう。
地元産の食材をたっぷりと使っているようでとても好印象。
早速店内へ。
落ち着いた雰囲気が良い。
テーブルは予約席でほとんど埋まっているようで、当日飛び込みでも入れたのはとてもラッキーだったようだ。
カウンターにはいろいろ美味しそうなワインが並んでいたが、車なので飲めないのが悔しい。
黒板にあったメニューのどれかにするつもりだったが、スペシャルランチメニューを見つけてしまいこちらを選択。
まずはスープが登場。
次に前菜。
これはイタリア風キッシュのトルタサラータかな?じゃがいもたっぷりでホクホク美味しい。
インパクトのある分厚いステーキで、中はミディアムの焼き加減。
一口食べてビックリ。ジューシーでめちゃくちゃ美味い。
これまで食べてきたステーキでもトップクラスの美味しさで、これが2000円ちょっとで食べられるのは衝撃的だった。
さらに付け合わせのポテトがめちゃくちゃ美味い。
肉汁と玉ねぎの旨味を吸って至高のものになっていた。
最後は食後のデザートと紅茶。
本当に幸せなランチタイムだった。
なかなか訪れにくいエリアではあるが、近くに来たらまた絶対に行きたいお店だ。
金子旅館
大田市で宿泊したのは、一番東にある波根エリアの「金子旅館」さん。
こちらの旅館では、大田市のご当地グルメである「大田の大あなご」を夕食でいただける。
あまり知られていないが、島根県はアナゴの漁獲量が全国2位であり、そのうちの半分近くは大田市内で水揚げされているらしい。
部屋は広い和室で、一人で泊まるにはもったいないほど素敵な部屋。
それではお待ちかねの夕食タイム。
石見銀山の冷酒で乾杯。
ドドドーンと大あなご料理が運ばれてきて、テーブルで大あなご祭りが開催された。
まずは刺身から。
穴子の刺身はないが、どの刺身も新鮮で厚切りでとても美味い。
「大あなごの白焼き」を醤油と塩の2種類でいただく。
フワフワの食感がたまらなく、特に塩わさびで食べるのが絶品だった。
茶碗蒸しの中にももちろん大あなご。
こちらは「大あなご重」。
フワフワの食感と甘辛たれが絶品で、ウナギを超えた。
「大あなご天ぷら」は衣はサクサク身はフワフワ。
骨せんべいもカリカリで絶品。
「大あなご鍋」は大あなごの出汁がたっぷりと出ていてとても美味しい。
最後は「大あなごの肝吸い」。
大あなごの肝のダシとたっぷりのあおさが素晴らしい。
食後のデザート。
大あなごは本当にどの食べ方でも美味しくて幸せだった。
ぐっすりと寝て朝食。
夜は真っ暗で気づかなかったが、目の前が日本海でめちゃくちゃロケーションが良い。
外に出てみた。
素晴らしい景色で気持ち良くて一発で目が覚めた。
こちらが朝食。
朝から最高だ。
特に美味しかったのがこの巨大なだし巻き卵。
サイドメニューじゃなくて完全にメインだった。
巨大なお揚げの入った味噌汁も美味しかった。
素晴らしい宿だったので是非また泊まりたい。
チェックアウト前に旅館の周りを散策。
夜は気づかなかったがめちゃくちゃいい街並みだ。
こちらは「波根港」。
漁船がたくさん停まっていた。
やっぱり大あなごを漁獲しに行くのだろうか。
これは「立神岩(たてがみいわ)」。
荒波での侵食によってできた崖であり、縞々の地層がとても綺麗。
高さはなんと80mもあるらしく、すごい迫力だった。
石見銀山エリアを巡る
いも代官ミュージアム
まず最初にあるのが「いも代官ミュージアム」。
別名は「石見銀山資料館」。
こちらは石見銀山の構造がよく分かる模型。
これは日本最初のマスクを復元したものらしい。
ブラタモリでも紹介されたようだ。
当時の図もあった。
こちらは石見国の代官だった「井戸平左衛門」の像。
この施設の名前になっている「いも代官」である。
江戸時代にサツマイモ栽培を奨励し、飢餓から多くの住民を救ったとされており、これがいも代官の由来。
在任期間はわずか2年だったが、死後その功績をたたえて各地に碑が建てられたらしい。
石見銀山
さてここからは石見銀山の中心部を歩いていこう。
中心部である「大森の町並み」地区は、江戸時代の武家屋敷や代官所跡などの歴史的な建造物が立ち並び雰囲気が抜群。
いろいろな展示をしている場所もあるので、歩いているだけでもとても楽しい。
岩の上に登っていける階段を発見したので登ってみる。
立派な赤い山門を抜けると「観世音寺」という寺が現れる。
このお寺は鉱山で目を傷めた人の祈願所だったらしい。
参拝して後ろを振り返ってみると、そこには素晴らしい景色が。
綺麗な赤瓦の屋根がずらっと並ぶ素晴らしい景観だ。
景色を楽しんだ後はさらに歩いて石見銀山の奥の方へ。
自然の中を歩くのが気持ち良い。
途中、焼だんごの店もあっていい雰囲気だった。
石見銀山の一番奥にあるのが「龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)」。
石見銀山で唯一常時見学できる坑道だ。
中に入ってみる。
佐渡金山や足尾銅山などと違い、当時の様子を再現した人形などは置かれていなかったが、逆にそれが当時のそのままの坑道の様子を感じることができた。
これは鉱脈を追って掘った坑道である「ひおい坑」。
壁面には当時ノミで掘り進んだ跡がそのまま残っている。
坑道の見学は一瞬で終わってしまうので、正直他の鉱山スポットよりさみしい感じではあった。
石見銀山 世界遺産センター
石見銀山エリア最後のスポットは、中心部から車ですぐの場所にある「石見銀山 世界遺産センター」。
このセンターでは石見銀山の歴史や技術などを学ぶことができる。
こちらは最初のエリアで、石見銀山は世界的にも知られていたらしい。
これは銀貨のレプリカ。
これでいくら位の価値になるのだろうか。
奥の展示室に進むと当時の家屋の模型などがあった。
全体的に展示が綺麗でとても見やすい。
こちらは石見銀山のくらしと技術のコーナーで、人形によって当時の様子が詳しく再現されている。
江戸時代の貨幣価値も詳しく分かる。
更に奥の展示室は、石見銀山の調査・研究のコーナーになっている。
これは石見銀山の坑道の立体的なモデル。
こんな広いのなら一つだけでなくもっといろいろな坑道を公開してほしいな~。
最後にあるのがVRコーナー。
ドームシアターを使って臨場感あふれる石見銀山の映像を視聴することができた。
おみやげコーナーでは銀貨のレプリカを購入することもできる。
入館料も400円と安いので、時間があったらぜひ立ち寄ってほしい施設だ。
以上、今回は大田・波根エリアと石見銀山を中心に紹介しました。
観光もグルメもとても楽しめました。
後編はこちら。
よかったらクリックお願いします。