岐阜県の美濃地方にある都市・関。
刃物の生産で知られており、「世界三大刃物産地」の一つにもなっている。
その関の刀鍛冶や刃物について色々学びました。
刀鍛冶の里・関を巡る
関鍛冶伝承館
まず紹介するのは「関鍛冶伝承館」。
敷地内には「刃物塚」があった。
11月8日(いい刃)の「刃物の日」には、家庭で使えなくなった包丁やナイフ、はさみなどが全国から送られてきてここで供養を行っているらしい。
館内に入り展示スペースへ。
正面には刀鍛冶のフィギュアがあり、かなりリアルでとてもカッコいい。
中の展示は刀作りの工程ごとに順番になっておりとても見やすい。
イラストもわかりやすく、使用する道具も一緒に展示されているのがとても良い。
映像もとても見ごたえがある。
実際に日本刀の重さを持って体験できるコーナーもあった。
次は刀剣展示室へ。
いろんな日本刀がずらりと展示されている。
日本刀本体だけでなく、鞘や柄の部分もとても凝っていてカッコいい。
こちらの刀は刀身に焼き入れられた刃文が、炎がメラメラ燃えているようだ。
柄の部分に刻まれている作者名などもカッコいい。
こちらは刀身のデザインが近未来的で凄い。
色々な鍔もあった。
刀が出てくるアニメの聖地にもなっているようで、スタンプなども置かれていた。
岐阜関刃物会館
次に紹介するのは、関鍛冶伝承館からすぐの場所にある「岐阜関刃物会館」。
「せきてらす」という観光案内所などが入った地域交流施設の中にある。
目の前には関市のデザインマンホールがあった。
しっかりと刀鍛冶がデザインされている。
それでは岐阜関刃物会館の中へ。
館内はなんだかとてもオシャレ。
ここで展示されているのは、先程の日本刀とは違って日常で使える包丁やナイフなど。
壁一面に並んでいる風景は圧巻だ。
展示されている包丁はどれもとてもカッコいい。
刃文や柄のデザインを見ているだけでも楽しい。
ちなみにこれらは購入することもできる。
中にはこんな洋風なものもあった。
セラミック製らしい。
切れ味がとても気になる。
お土産コーナーには武将をイメージしたハサミも販売されていた。
とてもよく切れそうだが値段もなかなか。
フェザーミュージアム
こちらはせきてらすのすぐ近くにある「フェザーミュージアム」。
そう、皆が日常で使う剃刀のメーカー「FEATHER」のミュージアムだ。
フェザーは関市が発祥の会社なのだ。
館内に入ると正面に巨大な剃刀があった。
受付などもなく無料で自由に見学できる。
とても清潔感がある館内だ。
1階はフェザーの歴代の製品が展示されている。
手にとって見ることができるものもあった。
この剃刀はとても歴史を感じる。
大阪万博の招待記念のものもあった。
これは職人が丹精込めて生み出した逸品。
箱までカッコいい。
このコーナーは広告などに使われたものを展示しているのだろうか。
剃刀型のロボットもいた。
お次は2階へ。
階段を上がってすぐの場所には巨大な剃刀アートがあった。
アートを近づいてよく見てみると、なんとすべて剃刀の刃で使ってできていた。
2階の展示室では刃物についていろいろなことがジャンル別に展示されている。
「切る」という言葉についてやデザインのことも学べる。
こちらは石鹸を一本のナイフで削った「ソープカービング」と呼ばれるアート。
凄い繊細で、これが石鹸だとは思えない。
世界の刀剣も展示されていた。
漫画でしか見たことない武器もあった。
最後はおみやげコーナーでご来館記念のグッズを購入。
おそらく通常お店で買うよりお得なセットになっている。
今までシックの髭剃りを使っていたが、せっかくなのでフェザーユーザーになろうと思います。
次はせきてらす周辺から歩いて10分ほどの場所にある「関駅」周辺のスポットを紹介。
関駅はめちゃくちゃレトロな駅舎でビックリした。
昭和7年建設のものらしい。
駅構内もすごくいい雰囲気。
このまま新しい駅舎にせずに残してほしい。
関善光寺
関駅から歩いて5分ほどの場所にあるのが「関善光寺」。
本殿には立派な仏像があり、天井絵も綺麗。
こちらは「おびんづるさま」という仏様で、自分の身体の悪い部分と同じ部分を撫でると、撫でた部分の病気や怪我が治ると言われている。
こちらは「おもかるさま」。
持ち上げて軽かったら願いが叶うらしい。
持ってみたが普通に重かった。
安桜山公園 展望台
関善光寺の裏のほうに行ってみるとちょっとした登山道があり、そこを10分ほど登ると「安桜山」という山の山頂に着く。
山頂から少し歩くと立派な展望台もある。
展望台からの眺めがこちら。
関の市街地を一望できてとてもいい景色だった。
弁慶庵
登山して疲れたら関善光寺のすぐ隣にある「弁慶庵」で休憩するのがオススメ。
門をくぐって進んでいくと立派な建物があった。
中はこんな感じで、とても居心地がいい和室になっている。
日当たりもとても良く、庭が眺められるのも良い。
ここはなんの施設かというと、関市が生んだ俳人「広瀬惟然(ひろせいねん)」が住んでいた家らしい。
「松尾芭蕉」の門人(弟子)であったらしく、いろいろな資料が展示されていた。
名もなき池(モネの池)
最後に紹介する観光スポットは、関の中心部から車で45分ほどの場所にある「名もなき池」。
通称「モネの池」と言われている場所であり、休日はかなり混雑するそう。
冬の早朝に行ってみたら朝焼けの空が水面に写って綺麗だった。
水面が反射しない方向に移動して池を見てみる。
お~、確かに絵画のような感じがある。
特に鯉が近くに来たときがすごい。
この透明度が高い池に睡蓮が咲く初夏が一番美しいようなので、次はその時期も狙ってみたい。
モネの池に行ったついでに「高賀渓谷」というスポットも発見したので寄ってみた。
なかなかいい景色。
水の流れも迫力があった。
関グルメを食べ尽くす
ここからは関のグルメを紹介。
メロンファーム ハンバーガー
まずは関の中心部から歩いて15分ほどの場所にある「メロンファーム ハンバーガー」さん。
朝8:30から営業しているのがありがたい。
注文したのは「ダブルドッグ」のセット。
パンにソーセージが2本挟まれたボリュームたっぷりのドッグに、チリソースとたっぷりの玉ねぎがかかっておりとても美味しい。
セットのポテトと唐揚げもホクホクでとても美味しかった。
麺屋 白神
次に紹介するのは、関の中心部から車で5分ほどの場所にある「麺屋 白神」さん。
「えびそば」が有名なラーメン屋で、注文したのは「軟骨えびそば」。
味噌のスープにほのかなエビの風味がある。
特に美味しかったのは軟骨チャーシューで、沖縄そばのソーキのような感じでトロトロだった。
喫茶ドルシェン
こちらは関の中心部から車で5分ほどの場所にある「喫茶ドルシェン」さん。
外観も店内も素敵な雰囲気でとても落ち着く。
モーニングがとても珍しくてオススメ。
トーストにかやくご飯と茶碗蒸し、赤だしの味噌汁がセットになっている。
茶碗蒸しが特に美味しい。
これでドリンク代のみで食べられるのが凄い。
しげ𠮷
関で一番食べてほしいのが「うなぎ」である。
喫茶ドルシェンのすぐ近くにあるのが「しげ𠮷」さん。
外に煙がもくもくと上がっており、すごくいい匂い。
開店30分前になると受付の紙が店前に出され、記入して開店を待つ。
紙が出されてすぐに記入できたので、開店してすぐに席につくことができた。
店内は結構広く、落ち着いて食事ができる。
注文したのは「うなぎ丼定食特上」。
鰻丼の他に鯉の洗い、肝吸い、メロンがついてきた。
鯉の洗いはとても新鮮で臭みがなく、コリコリ感がたまらない。
酢味噌がとても合う。
肝吸いも美味い。
そしてメインの鰻丼へ。
最初に感じたのは「特上なのに鰻これだけ?」だったが、この後ビックリすることになる。
なんと中のご飯の中に鰻が2段、3段とミルフィーユのように積み重なっていたのだ。
鰻自体の味も最高で、パリッ、サクッとした食感が素晴らしく、この系統の鰻の中で最高の一品だった。
辻屋
最後にもう一軒オススメの鰻屋を紹介。
関の味のある商店街の一角にある。
こちらが「辻屋」さんで、外観が素晴らしすぎる。
鰻を焼く煙もモクモクと出ておりすごくいい匂いがしていた。
店の中の雰囲気も素晴らしい。
160年以上前の創業当時と変わらぬ建物で営業しているらしい。
上丼定食と肝焼きを注文してみた。
先に鯉の洗いと肝焼きが到着。
肝焼きは香ばしく甘辛いタレで焼かれており、本当に肝?と思うほど臭みがない。
まるで鳥のぼんじりを食べているようでとても美味しかった。
そして鰻丼が到着。
すごい豪華な金色の器だ。
蓋を開けたら美味さが見た目だけで伝わってきた。
先程のしげ𠮷さんとは違って、こちらの鰻はフワフワのトロットロ。
今まで食べた中で一番の鰻だった。
以上、刀鍛冶の里・関を紹介しました。
刃物スポットももちろんですが、関の鰻は日本一美味いと思ったので是非食べてみてほしい。
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